クラミジアの治療薬にはマクロライド系とニューキノロン系2種の抗生物質が使われます。

安くクラミジアを治療する方法とは?

クラミジアの治療に要する費用(診察費や薬剤費など)は、おおよそ3,000円〜6,600円程度のお金が必要であることをご紹介しました。これは健康保険を使用した場合の費用であるため、何らかの事情や希望によって、自費診療を希望された場合、10,000円〜20,000円程度のお金が必要になります。

 

 

自費診療の費用に比べると、健康保険を使用した場合の費用は安いですが、それでもやっぱり高いと感じるのではないでしょうか。海外、例えばアメリカの場合、患者が検査をせず、薬だけを処方することもあります。なぜなら、医療費はすべて自己負担か、個人で保険に加入している場合は保険会社が支払うためであり、その診察の妥当性は特に問われません。

 

 

一方、日本の場合、ほとんどの人が何らかの健康保険に加入しており、医療費は国が全額もしくは、7割か8割を負担しています。したがって、その診察や処方内容の妥当性も問われます。もし適当な検査をして、適当な診断名をつけて、適当な薬剤を処方すると、妥当ではないと判断され、返戻されます。

 

 

医療費の請求は、レセプト(診療明細)にしたがって支払い基金に依頼しますが、レセプトに疑義があると、差し戻しされます。これを返戻と呼びます。国への医療費の請求が承認されないと、健康保険でまかなわれる7割の部分は、医療機関の負担となります。したがって、このような事態を避けるため、原則的に必要な検査が実施されます。

 

 

クラミジアの場合、一度感染した場合に免疫(一度感染したら、以降は感染しない)がつくことはありませんので、何度も感染します。その度に検査も必要になります。したがって、ほとんどの場合、健康保険を利用しても3,000円〜6,600円程度のお金が必要になります。

薬だけを手に入れる方法は?

そこで多くの人が考えることは、何とか薬だけ手に入れることができないかなということではないでしょうか。

 

 

日本国内においては、未だ抗生物質をドラッグストアや薬局などで、処方箋なしで購入することはできません。ガスターやロキソニンなど、従来処方箋がなくては手に入れることができなかった医薬品の一部は、現在ドラッグストアや薬局などで、登録販売士や薬剤師を介して購入することができますが、抗生物質はこれに該当しません。

 

 

しかし、日本国内にいて、クラミジアを治療できる抗生物質を手に入れる方法が全くないかというと、そうではありません。

 

 

それを実現する方法は個人輸入です。しかし、個人輸入は何かと面倒な手続きが必要ですので、実際は輸入手続きを代行してくれる事業者(個人輸入代行サイト)からの購入が便利です。
インターネットで、例えばクラビットと検索すると、非常に多くのクラビットのジェネリック医薬品を購入することができます。このような方法で購入することで、費用を低く抑えることができます。

クラミジアを治療できるジェネリックとは?

クラミジアを治療することができる医薬品のうち、日本で使用されている代表的な医薬品は、マクロライド系の抗生物質に分類されるジスロマック錠と、ニューキノロン系の抗生物質に分類されるクラビット錠であることを、ご紹介させていただきました。

 

 

これらの医薬品を個人輸入や輸入代行者から購入することができれば、費用を低く抑えることができるので、うれしいのではないかと思います。

 

 

ご安心ください。ジスロマック錠も、クラビット錠も、海外においてはジェネリックが販売されていますので、輸入することができます。

●アジー(Azee):ジスロマック錠のジェネリック

アジーは、インドにあるジェネリック医薬品製造・販売メーカーとしては大手であるシプラ社が製造販売している、ジスロマックのジェネリックです。

 

 

有効成分は、ジスロマックと同じで、アジスロマイシンです。1錠あたりアジスロマイシンを250mg、500mg、1000mgを含む製品があります。適応症は各種細菌感染症、膀胱炎、尿道炎、子宮頸管炎、クラミジア感染症を含む各種性感染症などです。

 

 

アジー1000mgは1箱あたり10錠入っていますので、クラミジアに使用するのであれば、1日1回1錠を飲むだけで問題ありません。

 

 

販売価格は輸入代行者によって差はありますが、1箱10錠で4000円程度です。したがって、クラミジア治療で計算しますと、1錠服用、つまり400円で治療ができるということになります。

●エルクイン(LQin):クラビット錠のジェネリック

エルクインは、アジーと同様にインドのシプラ社が製造・販売しているクラビットのジャネリックです。

 

 

有効成分は、クラビットと同じで、レボフロキサシンです。製品としてはレボフロキサシンを250mg含む製品と、500mg含む製品があります。

 

 

適応症は、クラビットと同じで各種細菌感染症、膀胱炎、尿道炎、子宮内感染症、クラミジア感染症を含む各種性感染症などです。

 

 

クラミジア治療であれば、1日1回500mgを7日間連続服用していただくことになります。500mg製品は、1箱10錠入りが800円〜2700円程度で購入することができます。したがって、7錠服用していただく必要がありますので、560円〜1800円程度で治療が完了することができます。

 

 

治療費としては、アジーよりも低く抑えることもできますが、7日間連続服用しないといけませんので、その分手間がかかってしまうというデメリットがあります。

 

 

アジーでもエルクインでも、医薬品の費用としては1000円〜2700円程度ですが、これ以外にも原則自宅への送料が必要ですので、もう少し費用は高くなるということをご理解いただければと思います。

ジェネリックは先発品と同じなのか?

一般的な話になりますが、先発品とジェネリックは同じなのでしょうか。

 

 

残念ながら、全く同じではありません。有効成分は同じものが含まれていますが、添加物などに違いがあります。なぜなら、全く同じであれば、それは先発品になってしまうため、ジェネリックとは認められません。

 

 

効果に関しては、ほぼ同じと言われていますが、厳密にはわかりません。日本においてはジェネリックの製造販売を承認申請する際、実際の患者さんを対象にした臨床試験は不要で、溶出試験などで先発品と有意差がなければ問題ないとされています。したがって、実際には若干の溶出率に差がありますので、全く同一ということはできません。

 

 

なお、溶出とは、錠剤から薬剤がどのように溶け出すのかのことで、溶出率とは時間当たりどのくらい有効成分が溶け出すのかを割合で示したものです。

個人輸入で購入したジェネリックのメリットとは?

個人輸入したジェネリックのメリットは、費用を低く抑えることができるという点です。

 

 

クラミジアの場合、おおよそ1,000円程度で治療をすることができます。クラミジアで病院を受診し治療した場合、3,000円〜6,600円程度必要であることを考えると、3分の1〜6分の1に抑えることができます。

 

 

さらに健康保険を使用した場合、「医療費のお知らせ」や「診療明細書」から、家族などから疑いを掛けられますし、場合によってはクラミジア感染が知られてしまいます。しかし、個人輸入であれば、抗生物質なので風邪薬として使用するなどと、言い張ってしまえば、知られてしまう恐れは少ないのではないでしょうか。

個人輸入で購入したジェネリックのデメリットとは?

日本には、日本で製造販売が認められた医薬品であれば、処方箋が必要なもの、処方箋なしに薬局やドラッグストアで購入することができるOTCであっても、服用によって副作用がでた場合、救済措置を受けることができます。

 

 

それは医薬品副作用救済制度というもので、日本の医薬品を管理しているPMDA(医薬品医療機器総合機構)が管理しています。
http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/index.html

 

 

この制度の対象となるか否かには、基準が設けられており、軽度なものは対象外などの基準があります。海外から個人で輸入したもの、つまり、日本では製造販売が認められていないものを使用して副作用が発生した場合、対象外となります。

 

 

重大な副作用が発生した場合、健康保険を使用したとしてもその治療には非常に多くのお金が必要になります。また後遺症などが残った場合、給付金などが支給されますが、個人輸入品の場合、支給されません。この点は自己責任となります。